アメリカの資本主義
そもそも株主資本主義といわれるが、そこで株主といわれているのは機関投資家もことであり、したがってそれは機関投資家資本主義といったほうが正しいのかもしれない。これをあたかも個人株主が支配する資本主義で、個人株主が尊重されているかのようにいうのは間違いに思われる。
アメリカの巨大株式会社の大株主として圧倒的な地位にあるのが機関投資家で、エンロン事件で明らかになったよう、その機関投資家がアメリカの巨大株式会社を危機に陥れているのであれば、この機関投資家のあり方を変えていく必要がある。
つまり、ファンド・マネージャーの運用のあり方を見直さなければいけないのであるが、ファンド・マネージャーは他人のカネを運用しているわけで、無責任になる。
このことは事件が起こる以前から指摘されていたが、今後の株主資本主義のあり方を大きく左右する問題である。アメリカの資本主義の最大の問題は、巨大株式会社が危機に陥っているということにあるのだが、その認識がないというのが、更なる危機に陥りかねない事実のように思える。